
おなかの虫について知ろう
ねこの寄生虫には、皮膚上に寄生するノミやダニ以外にも、おなかの中に寄生する虫もいます。この虫たちは主に腸の中で栄養源や血液を吸いながら生息し、病気を引き起こしてしまいます。おなかの虫に感染しないために、まずはその生態について知っていきましょう。
おなかの虫ってどんな虫?
おなかの虫は消化管内寄生虫と呼ばれ、動物の腸内に寄生します。ねこで問題となる主なおなかの虫は回虫、鉤虫、瓜実条虫などです。ノミやダニと違って、寄生されても気づきにくいためいつの間にか感染してしまう恐れがあります。これらは人にも寄生するため注意が必要です。
回虫
体長:12センチ以下
動物の腸に寄生し、炭水化物やタンパク質を栄養源にします。
- ●感染経路
- 虫の卵を飲み込む、母ねこの母乳から感染。
鉤虫
体長:1.5センチ以下
腸の粘膜に咬みつき血液を吸います。
- ●感染経路
- 幼虫を飲み込む、皮膚からの感染、母ねこの胎盤や母乳から感染。
瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
体長:70センチ以下
腸の粘膜に体をくっつけ、体の表面から栄養を吸収する。
- ●感染経路
- 瓜実条虫の幼虫を持ったノミを飲み込む