重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニによって媒介される病気は数多くありますが、その中でも致死率が高く、人やねこに深刻な被害を引き起こす重篤熱性血小板減少症候群(SFTS)が近年注目されています。
人にも感染するこわい病気SFTS
SFTSはマダニによる咬傷や、人の血液に触れたりすることで感染する病気です。近年では感染したねこを看病していた飼主が感染した事例も報告されています。2009年に中国で発生が報告され、2011年に原因ウイルスである「SFTSウイルス」が特定されました。国内での死亡率が高い一方で、有効な治療法は現在の段階では見つかっていません。
SFTSは日本全国で発生する…!?
日本では現在367件の感染者報告と、59件の死亡が報告されています。STFSを運ぶマダニのひとつに、フタトゲチマダニが挙げられています。このマダニは日本全国に分布しており、全国どこでもSTFSが発生してしまう可能性があります。
SFTSの主な症状
SFTSはさまざまな症状を引き起こします。マダニに噛まれて1〜2週間程度で以下のような症状が見られたときには速やかに病院で診察を受けましょう。
SFTSの対策は…?
- SFTSは人にもねこにもさまざまな症状を引き起こします。マダニに噛まれて症状が見られたときには速やかに病院で診察を受けましょう。
現状では「マダニに噛みつかれないようにすること」が唯一の対策方法です。公園の草むらや河川敷などを歩く際は長袖、長ズボンを着用して肌の露出を抑え、マダニに噛みつかれないように注意しましょう。
お家で飼っているねこにマダニがくっついてしまったら、速やかに動物病院に相談しましょう。決して指で潰してはいけません。潰した際にマダニの体液が飛び散ってしまうこともあり、危険です。
お家で飼っているねこもお薬などでマダニの対策をしっかりと行い、マダニのいない環境をつくりましょう。