ノミの病気と症状
ノミが体にくっつくと、とってもかゆい!それだけでもつらそうなのに、さまざまな病気を引き起こすなんて。しかもその病気には、人にも感染するものもあるんです…。
こんな仕草はかゆいのサインかも
ノミが寄生したねこは、かゆみから後ろ足で頻繁に体をかいたり、なめたり、噛んだりします。
こんなときは要注意
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やたらと毛が抜ける
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湿疹がある
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体に黒いつぶつぶがついている
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体をかいたり、なめたりしている
ひとつでも当てはまったら、動物病院へご相談ください。
人にも感染するノミの病気
ノミはさまざまな病気を引き起こすおそれがあります。
ノミが引き起こす病気について正しい知識を付けて、病気を防ぎましょう。
猫ひっかき病
- ノミを媒介してバルトネラ菌に感染した猫によるひっかき傷や噛み傷などから感染する病気です。バルトネラ菌は猫に感染しても無害ですが、人の場合数日~数ケ月の潜伏期間の後発熱やリンパ節の腫れなどを引き起こします。
- 発熱、疼痛、リンパ節の腫脹など
ノミアレルギー性皮膚炎
- ノミの唾液に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こし、咬まれた箇所以外の皮膚にもかゆみや炎症がみられる病気です。
かゆみによって体をかきむしってしまうことで傷口に細菌が入り込み、二次感染を引き起こす場合もあります。 - 背中~腰にかけての激しいかゆみ、炎症、脱毛など
うりざねじょうちゅう瓜実条虫
- ノミが媒介する犬や猫で代表的な寄生虫。
動物が毛繕いなどをした際にノミを口から取り込むことで、瓜実条虫が小腸に寄生します。 - ねこ:下痢、嘔吐、肛門周辺のかゆみなど
ノミ刺咬症
- ノミに咬まれた刺激と、唾液に含まれる成分に対するアレルギー反応により、強いかゆみを生じる病気です。皮膚には紅斑や丘斑ができ、その中心には刺咬による出血斑がみられます。患部を掻き壊してしまうと傷口から細菌が入り込み、二次感染を引き起こす場合もあります。
- ねこ:かゆみ、丘疹など